Enjin.incでは、本気で日本就職をしたい留学生、外国人の方のキャリアサポートをおこなっています。その一貫として、現在日本国内の会社で活躍している、OBOG外国人の方へ、お仕事のことや就活時のリアルなお話しをインタビューしています。本記事が、現役就活生や日本で働きたいと考えている方にとって参考になりましたら幸いです。
さて、今回は国内自動車メーカートップ3 日産自動車で働いているSさんへインタビューをしてきました。
<Sさんの経歴>
2013年4月 日本へ留学
2018年 早稲田大学卒業 or 日本有名大学卒業 / 日産自動車へ入社
現在 マーケティング部で活躍中
まずは日本に留学しようと思ったきっかけを教えてください。
中学生の頃から海外に興味がありました。家業で電化製品を販売しており、高品質の製品が多い日本への留学を決めました。
日本に来てから、すぐに大学へ進学したのですか?
いいえ、まずは大阪の専門学校へ通い、2年間日本語を勉強しました。元々中国語を学んでいたこともあり、来日2年目で*JLPT1級(以下N1)を取得しました。その後、早稲田大学の商学部へ編入学しました。
漢字圏出身ではない方で、来日2年でN1取得は早いですね!
次に就活時のことについて聞かせてください。
まず、エントリー(ES提出)は何社しましたか?
大体、本命企業は15社エントリーをしました。加えて、就活の練習と思って、15社程、計30社以上エントリーしました。
おぉ、日本人の学生と変わらないですね。実際に面接まで至った企業は何社ですか?
エントリーしたうちの、半分くらいは面談まで進めました。
始めは、自分一人でESを書いていたのですが、ESが通らず落ち込みました。
原因は、日本語での表現(言い回し)がわからなかったことです。言いたいことは伝わるけれど、他の言い回しや敬語がわかりませんでした。
そこで、日本人の友人にお願いをして、添削をしてもらったところ、一気にESの通過率が上がりました。
確かに留学生にとってESを書くことは難しいですよね。他に就活で苦労したことはありましたか?
幸い私はN1を取得していたこともあり、面談もスムーズにいきました。一方でどんなに優秀な留学生でも日本語ができない人は、就活に苦戦していましたね。理系ならまだしも、文系で日本語ができない人は就職が難しいと思います。
やはり日本で就職したければ、日本語は必須ということですね。
ちなみに、現在働いている企業は第一志望の企業でしたか?
はい!入社後は、大学で専攻していたマーケティングの仕事に就いています。
志望していた企業に入社して、さらに興味のある分野のお仕事ができているって素晴らしいですね!現在の業務内容について、詳しく教えてください。
現在は、マーケティングの部署で、主に市場調査と(車の)販売台数予測をしています。入社して身についたスキルとしては、段取り力と瞬発力ですね。
日産自動車は母体が大きく、様々な部署があり、それぞれの部署の方とコミュニケーションを取ります。その際に、自分のやりたいことに賛同してもらう必要があります。
実際に入社してみて、入社前とのギャップはありますか?
これはプラスにもマイナスにもなると思うのですが、日本の企業は承認フローが多いなと感じます。そのためスピード力には欠ける印象です。一方で、複数人のチェックがあるため、高い品質を保てているとも言えますね。
スピードとクオリティのバランスですね。
他に苦労した点としては、日本人ははっきりNoと言わないところです。
Noではなく、ニュアンスで伝えてくる点は外国人と違うなと思います。入社4年目にして慣れてきましたが・・・(笑)
THE日本文化ですね。
最後に現役就活生や日本で働きたいと考えている外国人へメッセージをお願いします!
就活は「覚悟を決めてやること」です!上手くいかなければ帰国してもいいや・・・と中途半端な気持ちで臨むと上手くいきません。就活前に、日本で働きたいのか、帰国するのかを決めてから始めるとモチベーションも上がります。
日本で就活をする人は、ぜひ周りの人の助けを借りてください!ESやWebテストなどはコツがあるので、日本人の友人や同じ就活生同士協力してやることをおすすめします。
また、就活は誰しもが落ちるので、落ち込まないことです。落ちるのは、あなたが悪いのではなく、その企業と合わないだけです。
無理せずに、時には休憩をしながら就活を頑張ってください!応援しています。
\日本で活躍している外国人OB・OGインタビュー募集/
▼詳しくはこちら
Enjin.incについて